駒大、逆転で2連覇 主力欠きながら混戦制す 全日本大学駅伝

最終の8区、ゴール直前で青山学院大の飯田貴之(左奥)を引き離す駒沢大の花尾恭輔=7日午後、三重県伊勢市(代表撮影)
最終の8区、ゴール直前で青山学院大の飯田貴之(左奥)を引き離す駒沢大の花尾恭輔=7日午後、三重県伊勢市(代表撮影)

全日本大学駅伝は駒大が5時間12分58秒で2連覇を達成し、歴代最多を更新する14度目の優勝を決めた。4番手でたすきを受けた7区のエース田沢廉がトップに浮上。最終8区では花尾恭輔が青学大・飯田貴之との競り合いを制した。

優勝と2位を分けた差は、わずか8秒。駒大は大会史上最少タイム差で青学大に競り勝った。例年以上に各チームの順位が激しく入れ替わる混戦の中、「後半勝負」の狙いが見事にはまったレースだった。

駒大は3区終了時点で先頭から2分20秒遅れの11位に沈んでいた。それでも、この展開は織り込み済み。選手たちは気持ちを切らさなかった。6区の安原が5つ順位を上げて4位まで浮上すると、7区の田沢は中継所で1分36秒あったトップ・東京国際大との差を一気に逆転するエースの走りを見せる。

決着を付けたのはアンカーの花尾だ。追い上げてきた青学大の飯田に背後に付かれても、「後ろに引いたら負ける」と9キロ近く強気に先頭を引っ張り続け、ラスト2キロからのスパートで振り切った。

2連覇を誇示するように、両手でVサインを作ってフィニッシュテープを切った2年生は「受け取ったたすきが汗びちょびちょで、みんなでつないできた重みがあって最後まで走れた」とチーム一丸を強調した。

駒大にとって大きかったのは、日本選手権1万メートル3位の鈴木ら複数の主力選手を故障で欠きながら勝ち切れたことだ。大八木監督は「『経験させながら結果を出す』と選手には伝えていた。(故障者の代わりに)チャンスを得た選手が一生懸命走ってくれて、ものすごくチームにとって大きな材料になった」という。戦力の厚みに自信を深めつつ、来年1月の箱根駅伝へと向かっていく。(宝田将志)

■駒大、連覇で最多14度目V 全日本大学駅伝