岸田文雄首相は、外相に充てることが浮上していた林芳正元文部科学相(60)を起用する意向を固めた。調整を進め与党幹部に伝えた。関係者が6日、明らかにした。10日の第2次岸田内閣組閣に合わせて正式に任命する方針。林氏は首相率いる自民党岸田派(宏池会)で座長を務め、政策通で知られる。山積する外交課題への対応に適任と判断した。
林氏は平成7年の参院選で初当選し、5回連続当選。10月の衆院選で山口3区にくら替え出馬し、当選した。防衛相や経済財政担当相、農相を歴任し、安定感への評価は高い。平成24年には党総裁選に出馬した経験もある。
外相をめぐっては、甘利明前幹事長の辞任を受け茂木敏充前外相が4日に幹事長に就任。首相が外相を兼務している。