日大、被害届の提出保留 「事実関係が不明」

(左から)井ノ口忠男容疑者(日大HPから)、籔本雅巳容疑者(医療法人「錦秀会」のHPから)
(左から)井ノ口忠男容疑者(日大HPから)、籔本雅巳容疑者(医療法人「錦秀会」のHPから)

日本大学医学部付属板橋病院(東京都板橋区)の建て替え工事をめぐる背任事件で、日大は6日、5日に開いた理事会の結果、東京地検特捜部に対する被害届の提出を保留したと発表した。「大学が損害を被ったという事実関係が不明のため」としている。背任罪は被害届がなくても成立する。

特捜部は10月、病院建て替え工事の設計で2億2千万円を流出させたとして、背任の疑いで日大元理事の井ノ口忠男容疑者(64)と大阪市の医療法人前理事長、籔本雅巳容疑者(61)を逮捕、起訴した。さらに医療機器の納入で日大に約2億円の損害を与えたとして2人を再逮捕した。