国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が開かれている英北部グラスゴーで5日、地球温暖化対策の徹底を求めるデモがあり、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(18)が演説した。COP26について「明白な失敗だ」と酷評し、各国が表明した取り組みを「空手形」と批判した。
COP26では46カ国が段階的な石炭火力発電の廃止に合意。世界の金融機関450社以上が参画するグループによる投融資を通じた脱炭素化の促進など、前向きな成果が次々と表明されてきた。
グラスゴー中心部の広場で演説したグレタさんは、各国政府や業界団体による法的拘束力のない誓約を問題視し「リーダーたちが美しい言葉で絵空事の目標を発表する、PRイベントになってしまった」と嘆いた。(共同)