バスケット通信

高校コーチとの「二刀流」で現役復帰 元女子代表の藤岡、シャンソンで奮闘

【富士通ーシャンソン化粧品】東京五輪代表の富士通・町田(左)とマッチアップするシャンソン化粧品の藤岡(中央)=10月31日、川崎市とどろきアリーナⓒWリーグ
【富士通ーシャンソン化粧品】東京五輪代表の富士通・町田(左)とマッチアップするシャンソン化粧品の藤岡(中央)=10月31日、川崎市とどろきアリーナⓒWリーグ

東京五輪の銀メダル獲得で注目を高めたバスケットボール女子日本代表。その司令塔を担いながらも昨年26歳の若さで引退した選手が今季から現役復帰し、Wリーグで活躍している。「もっとできないと思っていたが、意外とできている。自分でも正直驚いている」。引退後に就任した母校・千葉英和高のアシスタントコーチを続けながら、シャンソン化粧品でプレーする藤岡麻菜美(27)は、多忙ながらも充実した日々を過ごしている。

【富士通ーシャンソン化粧品】シャンソン化粧品で現役復帰した藤岡=10月30日、川崎市とどろきアリーナⓒWリーグ
【富士通ーシャンソン化粧品】シャンソン化粧品で現役復帰した藤岡=10月30日、川崎市とどろきアリーナⓒWリーグ

10月30日、川崎市とどろきアリーナで迎えたシャンソン化粧品の今季3戦目。五輪代表の司令塔、町田瑠唯を擁する富士通との対戦で、藤岡が出色の活躍を見せた。

48-50で迎えた最終クオーター、坂田侑紀奈や吉田舞衣のシュートを引き出し、56-54と試合をひっくり返した。その直後に富士通の取ったタイムアウトが明けると、すぐさま自らレイアップシュートを決めてリードを広げた。

再び逆転を許した後も、野口さくらへの正確なパスで3点シュートを決めさせたり、相手ゴールに背を向けた状態で、ゴール下に切り込んできた味方に鮮やかなノールックパスを通したりと、素早い攻撃を次々と演出。試合には68-74で敗れ、「善戦しても勝ち切らないと意味がない」と開幕3連敗を悔しがったが、チケットが完売し、約1500人が訪れた会場で強烈な印象を残した。試合後、取材エリアに向かった記者の前を歩いていた若いカップルは、「0番すごかったね」と興奮した様子で藤岡の背番号を口にした。

千葉英和高から筑波大に進んだ藤岡は2016年、JX-ENEOS(現ENEOS)に入団。同年のリオデジャネイロ五輪出場は逃したが、Wリーグのルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)を受賞するなどリーグ屈指の強豪で力をつけ、17年女子アジア・カップでは大会ベスト5に選ばれる活躍で日本代表の3連覇に貢献した。