浪速風

分配の財源どうする

休日の夕方、いつものジョギングコースを走っていると、あっという間に日が落ちた。秋の日はつるべ落とし、とはよく言ったもの。夏と同じ時刻に家を出れば、苦手な真っ暗闇の中を走ることになる。コースか時間を変えるべきだと痛感した

▼だが、実際には一年の中で秋の日没が特段早いわけではなく、日没時間が最も早いのは11月下旬から12月上旬の冬場。秋の日暮れを早く感じるのは、上空の大気が太陽光を散乱し、日の入り後も空が明るく見える「薄明」の時間が夏より短いためなのだという。「つるべ落とし」は科学的な事実というより、感覚によるところが大きいのだ

▼政権選択選挙である衆院選で、自民党は絶対安定多数を確保した。岸田文雄首相は今月中旬にも現金給付を含む経済対策をまとめるというが、選挙戦でついぞ聞かれなかった分配の財源は一体どうするのか。聞いていないものまで、国民は信任した感覚はないはずである。