マーライオンの目

3度目接種の副反応

シンガポールでワクチンを接種する男性(ロイター)
シンガポールでワクチンを接種する男性(ロイター)

シンガポールで、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を受けた。ワクチンの重要性は理解しているつもりだが、接種前は若干、気が重い。5月に2回目の接種を受けた後には発熱と頭痛が2日間続いた。当方の浮かぬ様子を察したのか、接種担当者は「ニューノーマル(新しい生活様式)のために仕方ない」と声を掛けてきた。

シンガポールは感染者なしを目指すゼロコロナ戦略は困難、との姿勢を強く打ち出している。ワクチンという〝鎧(よろい)〟の普及を進め、「コロナとの共生」を進めたい考えだ。3度目接種も推奨している。

リー・シェンロン首相は10月の演説で、「共生は平坦(へいたん)な道のりではない」としつつ、「恐怖心に支配」されることがないよう訴えた。感染が広がってもワクチンがあるので過度に恐れる必要はない、という文脈だ。既に人口の84%が2回目のワクチン接種を完了しており、国内の感染者は三千人を超え高止まりしているが、混乱が深まっている様子はない。

ただ、個人的な体質によるものなのか、3回目となった今回もそれなりの副反応に見舞われた。今後、接種ごとに副反応は軽減していくのだろうか。安心感が得られるワクチンのありがたさは認識しつつ、コロナと共存する「平坦でない道のり」を実感した。(森浩)