自民党は5日、無所属の細野豪志元環境相の入党を認めた。遠藤利明選対委員長が首相官邸で記者団に明らかにした。細野氏は同日のツイッターで「党勢拡大に取り組むとともに、わが国と地元・静岡のために全身全霊を傾ける」と書き込んだ。
細野氏は入党の条件とされた先の衆院選静岡5区で党公認の吉川赳氏に勝利した。一方、吉川氏も比例東海ブロックで当選し、同区を地盤とする党所属議員が2人存在する状況となった。静岡県連は細野氏の入党を拒んでおり、党の決定に反発を強める恐れもある。
細野氏は旧民主党政権で閣僚を歴任したが、野党転落後に共産党との共闘姿勢を強める党運営を嫌い、平成29年に民進党を離党。旧希望の党を経て、31年1月に無所属のまま自民党二階派(志帥会)の特別会員になっていた。