米国務省のプライス報道官は4日の記者会見で、中国の核戦力増強について、最小限の核抑止力しか持たないとするこれまでの方針から逸脱しているようだと懸念を示し、核軍備管理に向けた対話に応じるよう呼び掛けた。
プライス氏は「核保有国には賢明に行動する責任がある」と強調。ロシアとは戦略的安定対話を通じて核軍備管理を巡り建設的な議論ができていると指摘し、中国にも米国との対話に参加するよう求めた。
米国防総省は3日公表の報告書で、中国が2030年までに少なくとも千発の核弾頭を保有する意向を持っている公算が大きいと分析。これに対し中国外務省は、中国は核兵器の量を最低限の水準に制限していると反発した。(共同)