大相撲の大関正代が5日、30歳の誕生日を迎え、報道陣の電話取材に対し「区切りの1年にはなる。今まで以上に体のケアは気にしていかないと。まだまだ若い子たちには負けられない」と気持ちを新たにした。以前よりも食べる量が減ってきているというが「前の年よりもいい年になればいいな」と意欲的だった。
熊本県出身の大関にとって、2年ぶりの九州場所(14日初日、福岡国際センター)はご当地。「見に来る人も楽しみにしていると思う。成績の面でこだわっていきたい」と2場所連続8勝からの巻き返しを期した。
5日は東京都墨田区の時津風部屋で幕内豊山と約10番取ったという。昨年秋場所後に大関昇進を果たしたが、最近は立ち合いの迫力を欠いている。ただ「稽古やトレーニングの成果が少しずつ出て、内容も良くなってきた」と復調へ手応え。横綱白鵬の引退で看板力士の重みは増し「大関として引っ張っていけたら」と責任感をにじませた。