「脱・民主党」論強まる ポスト枝野候補が続々浮上

保守系の中には泉氏のほか、旧民主政権で外相を務めた玄葉光一郎副代表(57)を推す声もある。

一方、真っ先に意欲を表明したのが小川氏だ。4日、国会内で記者団に、枝野氏への敬意と謝意を示した上で「次世代として何ができるか熟慮していきたい」と強調し、5日にも「腹は固まっている」と述べた。

先の衆院選では共産党幹部と共同街頭演説を行うなど共闘し、香川1区で自民党の平井卓也前デジタル相を破った。「目立ちたがり屋」と難色を示すベテランも少なくないが、昨年、自身を追ったドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」が公開され、立民支持層を中心にSNSで人気が出た。

大串博志衆院議員(56)も「仲間と相談しながら検討する」と意欲を示す。旧希望の党出身ではあるが、枝野氏に信頼されて新立民で役員室長に就任。国会演説や公約などの作成にも深く関わり「筆頭秘書官」のような役割だった。

馬淵澄夫元国土交通相(61)も立候補に意欲を見せている。

リベラル系の中で待望論があるのが元厚生労働相、長妻昭副代表(61)。4年前に枝野氏とともに旧立民を結党した最古参メンバーで、枝野氏に近い。(田中一世)

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