<独自>「多頭飼育」で犬を虐待容疑 大阪府警OB宅を捜索

竹丸泰宣被告宅への家宅捜索を見守る府職員ら。庭に放された犬が職員らに何度も吠えた=4日午前10時44分、大阪府泉佐野市(小川恵理子撮影)
竹丸泰宣被告宅への家宅捜索を見守る府職員ら。庭に放された犬が職員らに何度も吠えた=4日午前10時44分、大阪府泉佐野市(小川恵理子撮影)

勤務先の同僚の手に棒を突き刺したとして逮捕、起訴された大阪府警の元警察官が、多数の犬を劣悪な環境で飼育した疑いがあるなどとして、府警生活環境課と泉佐野署は4日午前、動物愛護法違反(虐待)容疑で、大阪府泉佐野市の元警察官宅を家宅捜索した。捜査関係者への取材で分かった。府警は自宅を検証するなどして犬の健康状態や飼育状況などを詳しく調べ、立件の可否を慎重に検討する方針。

元警察官は竹丸泰宣被告(45)=傷害罪で起訴。ペットの数が無秩序に増えて飼育が困難になる「多頭飼育崩壊」に陥っていた可能性があるという。動物虐待をめぐっては、懲役刑が追加された改正動物愛護法が昨年6月に施行されるなど、近年は厳罰化が進んでいる。

捜査関係者によると、竹丸被告は泉佐野市上瓦屋の自宅内で、清掃が行き届いていないなどの劣悪な環境で数十頭の犬を飼育して虐待した疑いが持たれている。また、泉佐野市に犬の登録申請をせず、狂犬病予防注射を受けさせていなかったとの情報もあり、府警は狂犬病予防法違反の疑いでも調べる。

府警の捜索には、府の動物愛護センターの獣医師らも同行。午前9時40分ごろ、複数の捜査員らが自宅に入った。犬の個体識別を行い、健康状態などを確認している。

近隣住民らによると、竹丸被告は10年以上前、妻とともに泉佐野市の民家に転居。周囲には「犬のブリーダーをしている」と話していたが、犬は数十頭にまで増加。ゴールデンレトリバーなどの大型犬を含めて放し飼いの状態で、犬の鳴き声や悪臭が年々悪化していたという。

府警などによると、竹丸被告は約15年前に府警を退職。勤務先だった会社で同僚だった50代男性の右手甲に、木串を突き刺して軽傷を負わせたとして9月下旬に傷害容疑で逮捕され、その後起訴されていた。