北京冬季五輪まで3カ月「ゼロコロナ」厳しく 競技場など関連施設は工事終える

北京市中心部の繁華街、王府井に設置された北京冬季五輪のカウントダウン時計。昼時にもかかわらず人通りは少ない=3日(三塚聖平撮影)
北京市中心部の繁華街、王府井に設置された北京冬季五輪のカウントダウン時計。昼時にもかかわらず人通りは少ない=3日(三塚聖平撮影)

【北京=三塚聖平】来年2月の北京冬季五輪開幕まで4日で3カ月。中国は開会式会場の改修も終えるなど準備の順調さをアピールする。ただ、新型コロナウイルスの感染再拡大で防疫措置が強化され、五輪ムードの盛り上がりに水をさす。「ゼロコロナ」政策を掲げる中国での五輪には緊張感も漂う。

ニュースサイト「中国新聞網」は4日、「北京冬季五輪が日増しに近づき、各種の準備作業は最終段階に入った」と報じた。

10月には聖火が北京市に到着し、メダルのデザインを発表。2008年北京夏季五輪のメイン会場の国家体育場(通称・鳥の巣)は冬季五輪の開閉会式で使うための改装工事を完了。北京の競技場や関連インフラ施設は全て工事を終えたという。

影を落とすのは、北京など各地で続く感染拡大だ。

3日昼、北京の繁華街、王府井(ワンフージン)にある五輪開幕のカウントダウン時計の周囲に人は少なかった。北京当局は10月下旬、感染者が一人でも出た地域からの北京訪問を制限。海外からの入国者を除く1日当たりの感染者は中国全土で数十人規模だが、わずかな感染拡大も許さないゼロコロナ政策の下で制限措置が各地で復活している。

五輪自体の厳しい防疫措置も決まった。大会組織委員会が10月25日に公表した選手らに適用する感染防止策の規則集は、ワクチン未接種の全参加者に北京到着後、21日間の隔離を義務付けた。マスクについても、東京五輪では「可能な限り不織布マスクを使用することを推奨」だったのに対し、医療用の着用を求める。聖火リレーも大会会場周辺で開幕直前の3日間だけとなった。北京市トップの蔡奇(さい・き)党委書記は五輪開催に向け「肝心なのは感染対策に力を入れることだ」と発破を掛けた。