プロ野球CS6日開幕 見どころは? 下剋上狙う巨人、雪辱期す阪神

クライマックスシリーズに向け、選手たちに訓示する巨人・原監督(中央)=東京ドーム
クライマックスシリーズに向け、選手たちに訓示する巨人・原監督(中央)=東京ドーム

プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は6日、セ、パ両リーグともにファーストステージ(3試合制)が開幕する。セはレギュラーシーズン2位の阪神が3位の巨人を甲子園球場に迎え、パは2位のロッテが3位の楽天とZOZOマリンスタジアムで対戦する。昨季は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、セは中止、パは短縮開催となった。今季は九回打ち切りとはいえ、通常形式で実施される。

ファーストステージの勝者はセ、パともに10日に始まるファイナルステージ(6試合制)で、リーグ優勝したヤクルト、オリックスと日本シリーズ進出を懸けて戦う。CSの見どころを探った。

下剋上狙う巨人、雪辱期す阪神

2年ぶり開催となるセ・リーグは伝統の一戦で始まる。4月から首位を快走しながら失速し優勝を逃した阪神が、リーグ3連覇を逃し〝下克上〟を狙う巨人を迎え撃つ。

61勝62敗とシーズンを負け越した3位・巨人。初戦で先発予定の菅野は「ベストのパフォーマンスでマウンドに上がる」と気合い十分。本塁打、打点の2冠王の岡本和は10月31日のフリー打撃を控えるなど調子に不安が残る。右手首に死球を受け、別メニューで調整していた主将の坂本は間に合う見通しで、虎視眈々と牙を研ぐ。

シーズン2位で終えた阪神は今季13勝9敗3分けで巨人に勝ち越した。13勝で最多勝利タイの青柳、最多安打の近本、最多盗塁の中野と走攻守がそろう。いずれも初受賞となるフレッシュな人材だ。主将の大山は「まだチャンスはある。チーム一丸となって頑張りたい」。地の利も生かし巨人をたたく。

ヤクルトは地の利を得ながら万全の態勢を整える。リーグ最多625点の打撃力に加え、シーズン中にはまった継投策も運用できる。高津監督の発言を機にチームの合言葉になった「絶対大丈夫」という〝楽観主義〟で敵を迎え撃つ。(五十嵐一)

投打とも柱がいるオリックス

シーズン中の対戦成績は、ロッテが15勝9敗1分けと楽天に大きく勝ち越している。ロッテはチーム打率2割3分9厘と低いが、盗塁や犠打を駆使し、得点力はリーグトップ。ブルペン陣は七回以降、国吉、佐々木千、益田の〝勝利の方程式〟が確立されている。リードして終盤に持ち込みたい。6日に先発予定の佐々木朗の投球にも注目だ。

楽天は先発の駒がそろっている。田中将は打線の援護に恵まれずシーズン4勝に終わったが、安定感がある。右太もも痛で戦列を離れた抑えの松井が1軍に合流したのは明るい材料。打線は、打点王の島内を中心に浅村らが脇を固める。投打がかみ合えば、下克上の可能性は十分にある。

優勝したオリックスは投打ともに強力。山本は最多勝など投手部門の4冠を達成した。2年目の宮城もリーグ2位の13勝を挙げており、計算できる先発の存在は大きい。打線は本塁打王のタイトルを獲得した杉本を中心に、紅林ら若手も台頭。2年連続の首位打者の吉田正がけがから復帰すればさらに心強い。ロッテ、楽天との対戦成績はどちらも10勝10敗5分け。いずれが勝ち上がっても好勝負を繰り広げそうだ。(神田さやか)