駐日大使指名のエマニュエル氏、米上院委で承認

米上院外交委員会の公聴会に出席したラーム・エマニュエル前シカゴ市長=10月20日、ワシントン(AP)
米上院外交委員会の公聴会に出席したラーム・エマニュエル前シカゴ市長=10月20日、ワシントン(AP)

【ワシントン=大内清】米上院外交委員会は3日、バイデン大統領から次期駐日大使に指名されたラーム・エマニュエル前シカゴ市長(61)の人事を賛成多数で承認した。駐中国大使に指名されたニコラス・バーンズ元国務次官(65)も同委で承認された。近く本会議での採決が行われ、承認されればそれぞれ大使として着任する。

エマニュエル氏は、クリントン政権で大統領顧問、オバマ政権で大統領首席補佐官に就くなど民主党政権で要職を歴任し、2011~19年にはシカゴ市長を2期務めた。現在はバイデン氏に直接進言できる人物の一人とされる。

10月に行われた承認公聴会では、「米国の安全保障戦略の要となる地域の結束は日米同盟の上に築かれている」との考えを強調。中国の覇権的な行動を抑止し、自由で開かれたインド太平洋を実現するために日本との同盟深化に強い期待を表明した。

一方、同公聴会でエマニュエル氏は、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告(レバノンに逃亡)とともに金融商品取引法違反の罪に問われた元代表取締役で米国人のグレゴリー・ケリー被告に対する裁判の行方を「最優先課題」として注視するとも述べた。

エマニュエル氏をめぐっては、シカゴ市長時代の14年に発生した白人警官による黒人少年の射殺事件への対応が不適切だったとの批判が根強く、民主党上院の一部左派系議員は人事承認に反対する姿勢を示している。

米国の駐日大使ポストは、現在は上院議員を務めるハガティ前大使が選挙出馬のため19年7月に離任して以降、空席が続いている。