自動車メーカーが、無線通信で車に搭載するソフトウエアを更新し、走行性能などを向上させる「OTA(オーバー・ジ・エア)」の採用を始めている。先行する電気自動車(EV)専業の米テスラはサブスクリプション(定額課金)方式サービスによる提供も始めた。他社もソフト更新で稼ぐ新たなビジネスモデルの可能性を探っており、サイバーセキュリティー対策の強化やIT人材の確保などが課題となりそうだ。
■定額課金で提供
走行の電子制御などを行う車載ソフトを更新する際、従来は車を店舗に持ち込むか、整備士に自宅に来てもらい、メーカーから配布されたCD-ROMなどを機器につなぐ作業が必要だった。