抗体カクテル、予防薬に 厚労省部会了承

厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館
厚生労働省が入る中央合同庁舎第5号館

新型コロナウイルス感染症の重症化予防に使われている抗体カクテル療法について、厚生労働省の専門部会は4日、患者の家族ら濃厚接触者や無症状感染者の発症予防目的で投与できるようにすることを了承した。近く厚労省が特例承認する。新型コロナの予防薬としては国内初となる。

感染症の予防の基本はワクチン接種とし、予防目的で投与できる対象者は原則、感染患者の同居家族などの濃厚接触者や無症状患者のうち、重症化の恐れがあり、ワクチン接種歴のない人やワクチン効果が不十分な人に限る。

抗体カクテル療法は、国内では軽症や中等症の患者の重症化を防ぐための点滴薬として認められている。国内販売元の中外製薬が先月11日、適応拡大を求めて申請していた。

中外製薬によると、海外での最終段階の臨床試験(治験)では、感染していない家庭内の濃厚接触者に投与した場合、症状を伴う感染の発症リスクを81%減少させた。

専門部会は中外製薬が同時に申請していた皮下投与の用法を追加することも了承。現在は静脈内への点滴投与だが、皮下投与が可能になれば注射器が使えるようになる。ただ、治療目的では点滴投与が優先されるとしている。