シャープが増収増益 液晶ディスプレー好調

堺市のシャープ本社
堺市のシャープ本社

シャープが4日発表した令和3年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比6・5%増の1兆2182億円、最終利益が78・9%増の425億円で増収増益となった。新型コロナウイルス禍の再拡大や半導体不足による生産への影響はあったが、車載向けの液晶パネルやパソコン向けディスプレーの販売が好調だった。

家電やオフィス向け複合機、パソコンなどを中心としたブランド事業は、前年同期から増収増益となった。冷蔵庫や洗濯機などの白物家電はアジアでの新型コロナ再拡大が生産に影響し売り上げが減少したが、10%を超える高い営業利益率を維持。欧米ではビルトイン調理機が伸長した。複合機が国内外ともに好調だったことも下支えの要因となった。

ディスプレー事業は、パソコンや車載向けの液晶中型パネルを中心に販売増となったことで営業利益が大きく回復。35億円の赤字だった前年同期から93億円の黒字へと転換した。

また、来春再参入する予定の米国でのテレビ事業について、オンラインで会見した野村勝明社長は「コスト力のある大型テレビを投入し、高画質、高品質のイメージを取り戻す」と強調した。

一方、4年3月期の連結業績予想は、売上高が2兆5500億円、最終利益が760億円で当初の見通しを据え置いた。

野村社長は「半導体不足、部材の高騰などを合わせて上期で230億円の損失があった」と説明。その上で、今後の見通しについて「半導体不足は今年度中は続き、部材の高騰はもう少し継続するかもしれない」と警戒感をにじませた。