福岡和白病院の民間病院ヘリが離島医療に威力

医療搬送用ヘリ「ホワイトバード」について語るカマチグループの蒲池真澄会長
医療搬送用ヘリ「ホワイトバード」について語るカマチグループの蒲池真澄会長

福岡市東区和白丘の福岡和白病院が、医療搬送用ヘリコプターを運航、離島や僻地の救急医療に威力を発揮し、住民らに感謝されている。九州各県には厚生労働省認可の「ドクターヘリ」があるが、民間病院が独自にヘリを運航しているのは、北部九州では同病院だけという。

■24時間365日医療

「硬膜下血腫の患者さんの緊急手術が必要です。ヘリをお願いします」

10月18日午後1時ごろ、福岡和白病院救急部に、同病院の西約60キロの距離にある離島、壱岐島(長崎県)の病院から、緊急連絡が入った。

医療搬送用ヘリ「ホワイトバード」の出動だ。その直後、待機していたパイロットと整備士に加えて医師、看護師の4人が10階屋上に設置されたヘリポートに飛び出して行く。壱岐島までは、片道約20分。92歳の男性患者と家族を乗せ、同病院に戻ってきたのは同1時55分。検査を終え、すぐに実施した手術は同5時には無事終了、病室は安堵感に包まれた。1人の患者の命が救われた瞬間だ。

「24時間365日医療」を掲げる同病院が医療搬送用ヘリを導入したのは平成20年7月。現在の病棟が建設された際、長崎・対馬出身の医師が「離島や遠隔地の急患の命を救うにはヘリが大きな役割を果たす」と提言。九州で初めての民間病院のヘリ導入となった。