富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は4日、ジェットコースター「ド・ドドンパ」で乗客が首などを骨折した事故を巡り、安全管理体制などを検証している第三者委員会の中間報告を公表した。報告は「大型機種の乗客の安全を確保する正しい姿勢保持などの注意喚起に改善の余地があり、その結果、負傷に至る事案が発生していると思われる」と指摘した。
報告は一方で、ド・ドドンパなどについて「設備の点検や整備には特段の不備はなかった」とした。記者会見した委員長の上山信一慶応大教授は「設備や機材さえきちんとしておけば、安全は担保されるはずという『機械信仰』にとらわれていた」とし、顧客からの視点が不十分だったと述べた。
委員会は9月3日付で設置され、関係者へのヒアリングや現地調査を行っていた。