COP26、森林保護やメタン排出削減の枠組みで合意 交渉本格化へ

COP26の会合に出席する各国首脳=2日、英グラスゴー(AP)
COP26の会合に出席する各国首脳=2日、英グラスゴー(AP)

【グラスゴー(英北部)=板東和正】国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)は2日、首脳級会合を終えた。会合期間中には、森林保護に向けた共同宣言のほか、二酸化炭素(CO2)より温室効果が高いメタンの排出を減らす枠組みに多くの参加国が合意した。3日からは温暖化対策強化に向けた交渉が本格化し、各国の連携が試される。

会合には100以上の国・地域の首脳が参加し、温暖化対策の強化や途上国への資金支援などを表明した。議長国、英国のジョンソン首相は2日の記者会見で「進展があったことは間違いない」と2日間の会合を総括した。

会合を欠席した中国の習近平国家主席については「中国が(温暖化対策に)関与していないことを意味するものではない」と擁護する一方、中国には30年までにCO2排出量を減少に転じさせるとの目標を、25年に前倒しするよう求めていると明らかにした。

COP26では今後、温室効果ガス削減目標や石炭火力廃止などをめぐる首脳らの議論を受け、各国の実務者や閣僚らが12日の会期末まで、対策の国際的ルール作りなどを協議。成果文書の採択を目指し、対策強化で協調できるかが焦点となる。ジョンソン氏は「身構えつつも楽観している」と述べ、交渉の行方を見守る考えを示した。

一方、米国や日本などCOP26に参加した首脳らが2日、2030年までに温室効果ガスの吸収源となる森林の減少を食い止めるとの共同宣言を発表した。参加した100カ国超は世界全体の森林面積の約85%を占め、ジョンソン氏は「画期的だ」と称賛した。

途上国での森林火災対策や荒廃した土地の回復などのため、12カ国が25年までに120億ドル(約1兆4000億円)を提供するとも表明した。

また、米国などの100カ国超は2日、メタンの排出量を30年までに20年比3割削減することで合意したと発表した。メタンは温室効果ガスでは二酸化炭素に次ぐ排出量を占め、実現すれば、0・2度の気温上昇を防げる可能性がある。