旭日小綬章・大石静さん(70) 「人生の普遍描く」貫く信念

旭日小綬章に決まった脚本家の大石静さん
旭日小綬章に決まった脚本家の大石静さん

令和3年秋の叙勲受章者が3日付で発表された。優れた功績で各界に貢献してきた第一人者たち。脚本家の大石静さんに喜びの声を聞いた。

脚本家として軌道に乗ったのが30代後半。「身の丈に合ったやり方で、この仕事で生きていこう」と決心した当時を振り返り、旭日小綬章の報を喜ぶ。「夢のようです」

転機は40代で手掛けたNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」。チーフ監督に「もっと自分を出したら」と助言を受けてから、制作陣の意向にとらわれず思い切り書けるように。以来「セカンドバージン」などの話題作を次々と生み出してきた。

脚本とは、作品の土台となる哲学だと考える。親子の情、権力への抵抗―。「人の胸を打つのは『普遍』であり、その中の何に注目して書くのか、肝を据えることが大切です」

宮藤官九郎さんと共同執筆し、TBSなどが制作するドラマ「離婚しようよ」は令和5年、世界に配信される予定だ。「人生の普遍を描きたいという思いがあれば、鑑賞に堪え得るものができるでしょう」。貫かれた信念は海を越えていく。

橋爪功さんら秋の叙勲 4036人受章