母娘死傷事故、男性に逆転無罪 東京高裁

東京高裁が入る建物(今野顕撮影)
東京高裁が入る建物(今野顕撮影)

平成29年3月、千葉県旭市の交差点で、直進してきた対向車を注視せずに右折して衝突し、運転手の女性=当時(29)=を死亡させ、同乗の娘=当時(10)=にけがを負わせたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)罪に問われた男性(37)の控訴審判決で、東京高裁(平木正洋裁判長)は2日、禁錮1年2月、執行猶予3年とした1審千葉地裁判決を破棄し、無罪を言い渡した。

昨年3月の1審判決は、警察による事故発生時の解析結果などから「右折を中止する選択肢もあったのに、安全確認を怠った」として注意義務違反を認めた。

一方、平木裁判長は、解析結果や現場検証時の男性の説明には信用性に疑いがあり、事故時の車の速度や位置などが特定できていないと指摘し、過失を認めなかった。