欧米諸国から途上国支援表明相次ぐ COP26首脳級会合

COP26首脳級会合でスピーチに臨むバイデン米大統領=1日、英グラスゴー(COP26ウェブサイトから・共同)
COP26首脳級会合でスピーチに臨むバイデン米大統領=1日、英グラスゴー(COP26ウェブサイトから・共同)

【グラスゴー(英北部)=板東和正】国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の首脳級会合では1日、欧米諸国の首脳が途上国の気候変動対策への支援拡大を相次いで表明した。だが、先進国が途上国に支出する資金支援の目標額には届いておらず、途上国などは目標を達成するようくぎを刺した。

バイデン米大統領は会合での演説で、2024年までに米国による途上国への金融支援を4倍に増やす方針を表明。「(気候変動対策では)途上国の支援が不可欠だ」と強調した。欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長も演説で、27年までにEU予算から50億ドル(約5600億円)を拠出すると表明した。

ドイツのメルケル首相は演説で「先進国は(途上国を守る)特別な責任を負っている」とし、途上国支援の拠出額を増額する方針を示した。英政府によると、COP26の議長国、英国も途上国支援で25年までに10億ポンド(約1500億円)を追加支出する。

気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」の下、先進国が途上国などの気候変動対策に年間1千億ドルを支出するとした20年までの目標は達成されていない。

ロイター通信によると、ケニアやバングラデシュなどの首脳は会合で、先進国が支援の約束を果たしていないと批判した。インドのモディ首相は演説で、先進国の途上国への資金支援が進んでいるかを監視していく必要があるとの認識を示した。