松尾スズキ「感慨深い」 舞台「パ・ラパパンパン」

「舞台を見ながら、謎解きを考えて」と話す松尾スズキ =10月19日、東京都渋谷区(三宅令撮影)
「舞台を見ながら、謎解きを考えて」と話す松尾スズキ =10月19日、東京都渋谷区(三宅令撮影)

舞台「パ・ラパパンパン」が3日から、Bunkamuraシアターコクーン(東京都渋谷区)で上演される。松たか子や神木隆之介など豪華な俳優陣によるミステリーコメディー。同劇場の芸術監督で、演出の松尾スズキは「自分がエンタメをやってるなんて感慨深い」と笑う。

クリスマスの季節。行き詰まった小説家が「クリスマス・キャロル」の世界を舞台に、編集者の協力を得て、本格ミステリー小説を書こうとしたところ…。脚本は藤本有紀。

目指すのは「ゴージャスでミステリーなエンターテインメント」。ずっと「完成したエンタメ(商業劇場・演劇)を敵視していた」という松尾自身としては、開き直りのような気持ちもある。小劇場出身のアングラ精神の持ち主で、粗削り上等。「(演劇は)金持ちを相手にする商売じゃないという反感があった」。

キャリアを重ねた結果、今ではエンタメの良さも認める。「チケット代で6千円以上取るなら、完成しているものを出さないと」と率直すぎる責任感も吐露しつつ、「今作には新しいミステリーの形があると思う。自分はいつだって突き上げる(挑戦者の)立場でいたい」と笑った。

28日まで。問い合わせはBunkamura、03・3477・3244。12月4~12日には、大阪市中央区の森ノ宮ピロティホールで上演する。(三宅令)