最大100億ドル追加支援 首相、COP26で演説

COP26首脳級会合で演説する岸田文雄首相=2日午後(日本時間夜)、英北部グラスゴー(ロイター)
COP26首脳級会合で演説する岸田文雄首相=2日午後(日本時間夜)、英北部グラスゴー(ロイター)

岸田文雄首相は2日午後(日本時間夜)、英北部グラスゴーで開催中の国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)首脳級会合で演説し、アジアなどの脱炭素化を後押しするため5年間で最大100億ドルの追加支援を行う方針を表明した。6月に表明した600億ドル規模の支援を拡充する。2050年までに国内の温室効果ガス排出量実質ゼロを達成する決意も訴えた。

首相は「アジアを中心に再生可能エネルギーを最大限導入しながら、クリーンエネルギーへの移行を推進する」と強調。途上国で太陽光発電など再エネが普及する過程には安定的に発電する火力発電も一定程度必要で、首相はアジアの火力発電をアンモニアや水素を燃料にする「ゼロエミッション火力」に転換するため、1億ドル規模の先導的事業を展開するとした。

電気自動車(EV)の普及の鍵を握る次世代電池やモーターなどの開発を進めることで、アジアに技術を移転し、世界全体の温室効果ガスの排出削減に貢献する考えも示した。気温上昇を産業革命前に比べ1・5度以内に抑えることを目指す「パリ協定」について「目標の達成に向け、この10年が勝負だ」と呼びかけた。