五輪選手村「レガシー」全国4万本の木材返却へ

選手村のビレッジプラザで使用された木材を持つ、橋本聖子会長=2日午後、東京都中央区(鴨志田拓海撮影)
選手村のビレッジプラザで使用された木材を持つ、橋本聖子会長=2日午後、東京都中央区(鴨志田拓海撮影)

東京五輪・パラリンピックで参加選手の交流拠点となった建物「選手村ビレッジプラザ」(東京都中央区晴海)で使われた木材の返却作業が2日、始まった。全国63自治体から借り受けた約4万本の木材で作られており、ほぼ全てが提供元の自治体に返却される。返却後は各自治体が公共施設などでレガシー(遺産)として活用する。

この日は、東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長が訪れ、作業員がトラックに木材を積み込む様子や、選手村で使われた証となる焼印を木材に押す作業などを視察した。

視察後、橋本会長は報道陣に対し「刻印された木材を地元の人々、特に子供たちが触れることで、レガシーとなって大会の意義や価値を話すきっかけになれば素晴らしい」と述べた。

東京五輪では、環境に配慮した持続可能な大会の実現を掲げ、全国から公募した国産木材で選手村ビレッジプラザが建てられた。大会後に木材を再利用することで環境負荷を低減し、持続可能性の実現につなげたい考えだ。

組織委によると、木材の返却は来年2月末に完了する見通しで、自治体ごとに学校の建て替え材料やベンチなどさまざまな用途で使用する。

組織委の福島七郎会場整備局長は「使い方は各自治体に任せているが、屋内で使用して頂ければより長くレガシーとして残ることが期待できる」と話した。