佳境迎えたJリーグ 3日にも川崎2連覇の可能性

3日の浦和戦を前にオンライン取材に応じる川崎の谷口主将=1日
3日の浦和戦を前にオンライン取材に応じる川崎の谷口主将=1日

サッカーのJ1は残り5試合と佳境を迎え、3日の第34節で首位を独走する川崎の優勝が決まる可能性がある。2位横浜Mとの勝ち点差は2日現在12。川崎がホームの浦和戦に勝ち、横浜Mが同時刻のホームG大阪戦に引き分け以下か、川崎が引き分けても横浜Mが敗れると、4試合を残して2年連続4度目のリーグ制覇に手が届く。

「優勝は待つものじゃない。どんな状況でもつかみ取りに行くもの。意欲を押し殺すつもりはない。勝ち点3を取りに行きたい」

1日にオンライン取材に応じた川崎の主将・谷口は静かに闘志を燃やした。昨季は勝てば優勝が決まる敵地の大分戦で敗戦。足踏みした経験を生かし、一戦必勝を期している。

一筋縄ではいかない。対する浦和は3月のリーグ戦で5-0と圧倒したが、徐々に調子を上げて5位につける。9月のYBCルヴァン・カップ準々決勝では、2戦とも引き分け、アウェーゴール数の差で敗退した。リーグ戦3戦連続ゴール中のレアンドロダミアンは「前回は終盤の失点で(追いつかれ)敗退した。同じ失敗を繰り返さないのがポイント。自分たちの戦いができればいい」と気合を入れた。

今季は夏場の過密日程や主力の相次ぐ故障に苦しみ、8月25日(第26節)には福岡に今季初黒星を喫した。その後は負傷離脱していた谷口や司令塔の大島らが復帰。次第に戦力は整い、チームは7連勝と勢いに乗る。「ここで決めたいというより、勝ち続けたいという雰囲気を感じる。残る試合は少ないが、ここから向上させたい」と鬼木監督。J1史上最速優勝を成し遂げた昨季同様、頂点まで一気に駆け抜ける。

J1の残留争いも熱を帯びている。昨季は新型コロナウイルス禍による変則日程の影響で降格がなく、J2からの昇格のみという特別措置を取った。そのため今季のJ1は最多の20チームで争われ、17位以下の4チームが自動降格という例年より過酷なシーズンとなっている。

2日現在、15位の清水(勝ち点32)から16位湘南、17位徳島、18位大分、19位仙台、最下位横浜FC(同25)までの6チームの勝ち点差はわずか7。1試合ごとに順位が入れ替わり、予断を許さない戦いが続いている。

特に前節、残留争いのライバル・湘南に逆転負けを喫し最下位に転落した横浜FC、上位勢との対決を多く残す仙台の2チームは厳しい立場に置かれている。6チームのうち、清水以外の5チームはいずれも下位同士の直接対決を残しているだけに、最後まで目が離せない戦いが繰り広げられそうだ。(川峯千尋)