大量のライターオイル持ち込みか 京王線刺傷

送検される服部恭太容疑者=2日午前11時57分、東京都調布市(佐藤徳昭撮影)
送検される服部恭太容疑者=2日午前11時57分、東京都調布市(佐藤徳昭撮影)

東京都調布市を走行していた京王線特急の乗客刺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された服部恭太容疑者(24)が「スプレーで動きを止め、多くの人を刺し殺そうと思った」と供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。複数のペットボトルに移し替えた大量のライターオイルを特急に持ち込んでいたことも判明。警視庁調布署捜査本部は入念に計画を練っていたとみている。

捜査関係者によると、服部容疑者は犯行時に5本の殺虫スプレーを所持。スプレーと刃物をそれぞれの手に持ち、スプレーをかけてから乗客の男性(72)を刺したとみられる。調べに「相手を弱らせて多くの人を刺そうとしたがうまくいかず、火を付けて多くの人を殺そうと思った」と供述している。

服部容疑者のリュックサックからは、液体が入ったペットボトル4本が見つかった。「東京・上野で350ミリリットル入りのライターオイル缶を10本購入し、ペットボトルに移し替えた」とも話しているという。火を付けるためのライターも5個持っていた。

また、事件後は反省した様子もなく「計画通りいかず、殺せなくて悔しい」と供述していることも分かった。仕事での失敗や人間関係のもつれが犯行動機とみられ、「電車で確実に2人以上殺して死刑になりたかった」と説明している。

服部容疑者は、福岡市出身。3年間勤めた会社を6月ごろにトラブルで辞めて福岡を出て、借金を重ねながら神戸や名古屋を転々とし、9月末に上京。東京都八王子市内のビジネスホテルに滞在し、東京の名所を観光して回っていたという。

事件は10月31日午後8時ごろ、国領(こくりょう)駅付近を走行中の特急で起きた。男性客が刃物で刺され、重体となった。服部容疑者は車両を移動。2リットルのペットボトルに入れた液体をまいて火をつけ、男女16人が煙を吸うなどして軽傷を負った。警視庁によると、刺された男性の意識は回復したという。