バイデン米大統領は1日、英北部グラスゴーで開かれている国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の関連イベントで、トランプ前政権による地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」からの米国離脱を謝罪した。
バイデン政権は温暖化対策を最優先課題の一つに掲げ、2月にパリ協定に正式復帰した。バイデン氏はイベントで「謝罪すべきではないだろうが、前政権下で米国がパリ協定から離脱し、われわれが少しまずい状況になったことは謝罪したい」と述べた。
トランプ前大統領は温暖化そのものに否定的だった。国際社会では米国の気候変動対策の取り組みが政権交代によって揺れ動くとの懸念が強く、バイデン氏の発言はこうした懸念を払拭する狙いがあったとみられる。(共同)