米大統領「役割果たす約束を」と強調 COP26会合

COP26首脳級会合でスピーチするバイデン米大統領=1日、英グラスゴー(AP)
COP26首脳級会合でスピーチするバイデン米大統領=1日、英グラスゴー(AP)

【グラスゴー(英北部)=板東和正】国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)の首脳級会合が1日、英北部グラスゴーで行われた。温室効果ガスの削減目標や途上国への資金支援などをめぐり各首脳が2日まで討議する。首脳級が集まるのは気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」が採択された2015年のCOP21以来6年ぶり。

議長国・英国のジョンソン首相は会合の開会式で演説し、気候変動対策のため「今すぐ行動を起こす必要がある」と強調。英国の人気スパイ映画「007」シリーズの主人公ジェームズ・ボンドが時限爆弾につながれた状況と「同じ状況にあり、行動しない期間が長ければ長いほど事態は悪化する」と訴えた。

パリ協定が掲げる「産業革命前と比べた世界の気温上昇をできれば1・5度以内に抑える」との目標を実現するため、石炭火力発電所の段階的な廃止や気候変動対策に取り組む途上国への支援なども各国に呼びかけた。バイデン米大統領は「私たちが一丸となり、役割を果たすことを約束すれば(気温上昇を)1・5度に抑えられる」と述べた。

先進国は20年までに途上国などの気候変動対策として、年間1千億ドル(約11兆4千億円)を支出する目標を掲げているが達成されていない。会合では、途上国などの首脳が対策のための資金支援を先進国に要求する見通し。インドのモディ首相やマクロン仏大統領らもパリ協定の実現に向けた演説を行う。