明秀日立が4強、選抜有力に 秋季関東高校野球

【明秀日立-健大高崎】明秀日立は二回、辻が左中間を破る適時三塁打を放つ=2日、ノーブルホームスタジアム水戸(三浦馨撮影)
【明秀日立-健大高崎】明秀日立は二回、辻が左中間を破る適時三塁打を放つ=2日、ノーブルホームスタジアム水戸(三浦馨撮影)

第74回秋季関東地区高校野球大会は2日、茨城県内で準々決勝4試合が行われ、明秀日立(茨城1位)は健大高崎(群馬2位)を11-4で破り、4強入り。来春の選抜高校野球大会出場へ大きく前進した。明秀日立は二回に辻の適時三塁打などで3点を先制。四回に石川の適時打などで3点、五回には佐藤の本塁打で1点を加えた。終盤、健大高崎に3点差まで追い上げられたが、九回に辻、伊藤のスクイズなどで決定的な4点を挙げて勝利を決めた。チームは6日の準決勝で木更津総合(千葉1位)と戦う。

明秀日立の切れ目のない打線が存分に機能した。二回に相手守備の乱れから1点を先制すると、なお1死二塁で8番の辻天成(てんせい)内野手が左中間を深々と破る適時三塁打を放った。

「しっかりとセンター返しを意識した。捕られるかと思ったが、抜けてくれてうれしい」と笑顔。追加点がほしい九回には、冷静に投前へスクイズを決めた。「サインは出るかなと思っていたが、1球で仕留められてよかった。次の1点を取れば、相手に重圧を与えられると思っていた」と胸を張った。

3歳上の兄、蒼太さんも明秀日立でプレー。蒼太さんの果たせなかった甲子園出場の夢にこれで大きく近づいたが、「まだ実感は湧かない」と苦笑する。

「下位打線がしっかりと機能している。自分たちクリーンアップも働かなくては」と燃えていた3番の石川ケニー主将も四回に適時打を放った。「相手を突き放したかった。しっかりとワンヒットをねらった結果」とうなずいた。

16安打で11得点。金沢成奉監督は期待通りの〝打ち勝つ野球〟を見せてくれた選手たちを「集中力があった。どの投手に対しても自分たちのバッティングができていた。ボールに食らいついていく圧力が、相手の投手に伝わったのではないか」とたたえた。

石川主将は4強入りに「これで一安心」としながらも「県大会で優勝後、選手でミーティングを重ねるうち、関東大会では頂点を取り、神宮大会へ出ることが目標になった。次の戦いへ挑みたい」。金沢監督も「勝ったときほど次のことを見据える気持ちでやってきた。もう1試合、しっかりやらなければ」と気を引き締める。

指揮官とチームが一丸となり、次戦の強敵・木更津総合との準決勝へ臨む。

(三浦馨)