「スプレーで動き止め、刺し殺そうと」 京王線刺傷

服部恭太容疑者(ツイッターから)
服部恭太容疑者(ツイッターから)

東京都調布市を走行していた京王線特急内で乗客17人が負傷した事件で、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された住所・職業不詳の服部恭太容疑者(24)が「スプレーで動きを止め、多くの人を刺し殺そうと思った」と供述していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。大量のライターオイルを事前に準備していたことも判明。警視庁調布署捜査本部は、服部容疑者がハロウィーン当日に合わせた犯行に備え、入念に準備していたとみて詳しく調べている。

捜査関係者によると、服部容疑者は犯行時、計5本の殺虫スプレーを所持。男性を襲う際、スプレーと刃物(刃渡り30センチ)をそれぞれの手に持ち、スプレーをかけてから乗客の男性(72)を刺したとみられる。調べに対し「相手を弱らせて多くの人を刺そうとしたがうまくいかず、火を付けて多くの人を殺そうと思った」と話している。

服部容疑者のリュックサックからは、透明の液体が入ったペットボトル4本が見つかった。「犯行のために東京・上野で350ミリリットル入りのライターオイル缶を10本購入し、ペットボトルに移し替えた」と供述しているという。火を付ける際に使用したとみられるジッポライターも5個所持していた。

事件後は反省した様子もなく「計画通りいかず、殺せなくて悔しい」と話していることも新たに判明。仕事での失敗や人間関係のもつれが犯行動機とみられ、「電車で確実に2人以上殺して死刑になりたかった」などと説明している。

服部容疑者は福岡市出身。6月ごろに福岡を出た後、神戸や名古屋を転々とし、9月末に上京。東京都八王子市内のビジネスホテルに滞在していたとみられる。

事件は10月31日午後8時ごろ、国領(こくりょう)駅付近を走行中の京王八王子発新宿行き特急(10両編成)で発生。乗客の男性(72)が右胸を刃物(刃渡り30センチ)で刺され、一時意識不明の重体となった。服部容疑者は車両を移動後、油とみられる液体をまいてライターで火を付け、10~60代の男女16人も液体をかけられたり、煙を吸うなどして軽傷を負った。