「わき目ふらず映画続ける」 黒沢清さんに紫綬褒章

紫綬褒章に決まった映画監督の黒沢清さん
紫綬褒章に決まった映画監督の黒沢清さん

世界三大映画祭の一つ、ベネチア国際映画祭に昨年「スパイの妻」を出品し、監督賞(銀獅子賞)に輝いた黒沢清さん。国内外に熱狂的なファンを持つ〝世界のクロサワ〟だが、紫綬褒章の知らせには「細く長く続けてきたことが、このような評価につながったのだろうと思います」と謙虚なコメントを寄せた。

昭和58年に商業映画デビュー。「CURE」「回路」などの先鋭的な作品を発表、独特の不穏な世界へ観客を引き込んできた。

「映画をひとりで撮ることはできないわけですから、みんなで作業して、私は見守る、つまり現場監督ですね」。〝職人〟を自称し、「腕が上がった証としての受章だとしたら、これほど嬉(うれ)しいことはありません」と喜ぶ。66歳の今も「世界の巨匠たちに較(くら)べれば、私などまだまだ駆け出し」。今後も「わき目もふらずただ映画を続けていく」とつづった。