JR西日本686億円の最終赤字 利用回復も長引く苦境

2年連続の最終赤字となった中間決算について説明するJR西日本の役員ら=2日午後、大阪市北区
2年連続の最終赤字となった中間決算について説明するJR西日本の役員ら=2日午後、大阪市北区

JR西日本が2日に発表した令和3年9月中間連結決算は、長引く新型コロナウイルス禍の影響による鉄道利用の大幅な落ち込みを受け、最終損益が686億円の赤字(前年同期は1280億円の赤字)となった。緊急事態宣言の解除により10月以降の鉄道利用状況は改善しつつあるが、815億~1165億円の最終赤字とする4年3月期の業績予想は据え置いた。

中間期の最終赤字は2年連続で、記者会見した中西豊常務執行役員は「大変厳しい状況。需要をしっかりとらえ、計画しているコスト低減をやり遂げていくのが課題だ」と説明した。

運輸収入は新幹線、在来線ともに前年同期を上回ったものの、コロナ前の水準には届いていない。流通やホテル、観光事業も苦境が続いている。

直近の10月1~21日は山陽新幹線の利用状況が前年同期比103%となったが、本格的な需要回復はコロナの第6波が起きないことや、政府の観光支援事業「Go To トラベル」がいつ再開するかに左右されるため、中西氏は「完全に回復期に入ったわけではない。予断を許さない状況だ」と述べ、慎重姿勢を貫いた。