福岡で台湾応援の講演会 6日に講師・門田隆将氏

中国の脅威にさらされる台湾を応援する機運を九州から盛り上げようと、福岡県郷友連盟と福岡台援隊は6日、福岡市中央区のエルガーラホールで講演会を開く。「我が命、義に捧ぐ」と題し、同名の著書を持つ作家でジャーナリストの門田隆将氏を講師に、国共内戦の事実上の最終戦「金門戦争」に軍事顧問として参戦し、台湾を救った根本博・元陸軍中将(1891~1966年)の足跡を紹介する。

台湾を支援し、台湾と九州の自治体交流を進めるなどの活動に取り組む福岡台援隊の発足3周年を記念する行事。7代台湾総督として現地の鉄道や道路、港湾などインフラ整備の道を開いた福岡出身の明石元二郎(1864~1919)の顕彰碑建立を郷友連盟などが進めていることを広く知ってもらう機会にしたいとの思いも込めた。明石は、日露戦争時に革命勢力とつながってロシア政権を不安定化させた攪乱工作でも知られる。

講演では、門田氏が根本元中将について紹介する。駐蒙軍司令官だった根本元中将は、終戦直後の大陸での邦人救済の手助けをした蒋介石と中国国民党軍に恩義を感じ、国民党と中国共産党による「国共内戦」で敗走を続ける国民党軍に報いるため密航。昭和24年、秘密裏に台湾に入り、中国共産党の人民解放軍との最終決戦となった金門戦争(古寧頭戦役)に軍事顧問として参戦。その作戦立案で導いた勝利が現在の台湾の実行支配地域を確定させたとされる。

ただ、台湾でも2009年まで根本元中将の存在はもちろん、功績が認められることはなかった。大陸から渡ってきた蒋介石ら外省人が、本省人を支配する上で金門戦争勝利への日本人の関与が明らかになることは邪魔と考えられたためとみられるという。講演でこうした義を貫いた日本の先人たちの足跡を知ってもらうことで、日台関係をあらためて考える機会にする。

台援隊の永嶋直之隊長は「明石元二郎は『死後もなお台湾人を護る鬼となる』と言い残して台湾で埋葬されたが、その思いは根本元中将に受け継がれているように感じる。現在、中国の圧力を受ける台湾の危機が叫ばれているが、台湾を救った日本人の歴史を通し、いまの日本人にも台湾の危機感を共有するきっかけにしたい」と話している。

午後2時開演。入場料は一般2500円(前売り2千円)。学生1千円。問い合わせと申し込みは、台援隊の永嶋隊長(080・5602・1586)。