サッカーW杯 埼スタの芝生張り替え延期に賛否

さいたま市浦和区の埼玉県庁(内田優作撮影)
さいたま市浦和区の埼玉県庁(内田優作撮影)

来年1~3月のサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選の日本代表ホーム3試合の開催に向け、埼玉スタジアム(さいたま市緑区)で予定されていた工事の延期方針を埼玉県が決めたことに、県民らの間で賛否両論が交錯している。延期に伴って生じる費用の一部を負担することへの反対意見などが寄せられており、県は理解を求めていく方針だ。

埼玉スタジアムでは今年12月から来年春にかけて芝生の張り替え工事が予定されていたが、日本サッカー協会の要望を受け、施設を所有する県が、W杯予選を開催できるよう着工の1年先延ばしを決めた。これに伴って必要になる育苗の費用など約5000万円は協会と折半する方向だ。

県によると、先月末以降、工事延期に反対する数十件の電話やメールが寄せられている。費用の負担を問題視する意見に加え、サッカーJ1浦和レッズが埼玉スタジアムを本拠地としていることから、良好な環境を早く整えるために工事を予定通り行うよう求める声もあったという。

もっとも、工事が予定されていた時期は浦和駒場スタジアム(さいたま市浦和区)などの改修とも重なるため、ホーム試合の会場確保という点からレッズにとっても延期のメリットは大きい。レッズの担当者は、工事延期を「よいことと受け止めている」と話す。

大野元裕知事は2日の記者会見で、費用負担について「協会や県民、議会の声を考えると期待も高い。税金を投じる判断もあり得る」と説明した。(中村智隆)