国会対策 与野党に不安 手腕未知数の自民・高木氏

高木毅氏(斎藤良雄撮影)
高木毅氏(斎藤良雄撮影)

岸田文雄首相が令和3年度補正予算の年内成立を表明したことで、国会は補正予算案の審議が最大の焦点となる。自民党の国会対策を担うのは新任の高木毅国対委員長だが、手腕は未知数だ。立憲民主党も与党を厳しく追及してきた「論客」が衆院選で相次ぎ落選しただけに、双方とも手探りの攻防となる可能性が高い。

「委員長となると景色も全然違うものだ。野党の意見も聞きながら、円滑な国会運営を心掛けたい」。高木氏は1日、国会内で記者団に国対委員長としての意気込みをこう語った。

過去に自民国対の筆頭副委員長を務めるなど「国対族」として知られる高木氏は、もともと他の党役員とともに10月1日に就任する予定だった。しかし、一時的に衆院議院運営委員長との兼務になることに野党が反発し、先月の臨時国会までは森山裕前国対委員長が続投していた。出はなをくじかれた高木氏が国対委員長として実質デビューしたのは、衆院選から一夜明けた今月1日の公明幹部との会合だった。

また、自民国対からは副委員長を務めていた福田達夫氏と村井英樹氏がそれぞれ総務会長と首相補佐官に持ち場替えとなった。党重鎮は「国対の外へとられてしまった。ひどいものだ」と経験者の流出に頭を抱えており、高木氏の統率力が早くも問われそうだ。

態勢の立て直しが急務となっているのは野党も同じだ。衆院選の責任を問われた立民の枝野幸男代表が辞意を表明したことを受け、野党国対の取りまとめ役だった安住淳国対委員長も執行部全体の辞任に言及している。また、政府与党のスキャンダルを重点的に追及してきた辻元清美氏らが落選した影響で、従来の戦術を変えるとの見方もある。(今仲信博)