自民党員も「比例は維新」 選挙区全敗で揺れる大阪

衆院選から一夜明け記者団の取材に応じる自民党総裁の岸田文雄首相=1日午前、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)
衆院選から一夜明け記者団の取材に応じる自民党総裁の岸田文雄首相=1日午前、東京・永田町の自民党本部(矢島康弘撮影)

大阪府内の選挙区で全敗を喫した自民党。長らく支援してきた自民党員らも、日本維新の会の勢いの前に揺れていた。

「コロナ禍で過渡期を迎えている今、これまでと同じような自民の政治では不安があった」。40年近く自民を支持してきた党員の自営業男性(80)=大阪市都島区=が明かす。

確かに大阪4区(大阪市北区、都島区など)では、敗れた自民前職の中山泰秀氏(51)に一票を託した。だが比例代表では「自民」ではなく、初めて「維新」を選んだ。

自民のコロナ対策などは一定の評価をしている。しかし「最近は議員の不正も多く、離れていく党員もちらほらいる」。そんな中、維新が一貫して訴える「身を切る改革」が新鮮で、頼もしく見えたという。男性は大阪で躍進した維新にこんな期待を寄せる。「きちんと国民の意見を届け、国会に新しい風を吹かせてくれるのではないか」。

自民党員が多く在籍する大阪府内のある青年会議所(JC)。関係者は「仕事の付き合いで自民を応援する人は多いが、『面白そう』と維新の応援に回る人もいる」と話す。

周辺には政治に関心を抱くメンバーが多く、これまでは自民から政界入りするOBらも少なくなかった。しかし近年は「維新から議員になるJC関係者も多いと聞く。空気が変わっていると感じた」(関係者)。

若手をひきつけるのは、今の自民には乏しいしがらみのないイメージや、改革を訴える政治姿勢という。関係者は「維新の勢いはしばらく続くのではないか」と話した。