10月31日に投開票が行われた衆院選で、千葉県内では自民党は選挙区で出馬した13人中12人が選挙区や比例で当選。立憲民主党は選挙区で善戦したが比例では伸び悩み、合わせて5人が当選するにとどまる厳しい結果となった。野党連携は不発に終わり、自公政権が県民に支持された形だ。
自民が勝利した選挙区は2、3、5、6、7、10、11、12、13の計9選挙区。前回選と比べ、3選挙区を減らした。
9選挙区のうち2区の小林鷹之経済安保相(46)と3区の松野博一官房長官(59)の閣僚組や12区の浜田靖一氏(66)らは順調に票を伸ばした。
唯一の新人として13区から出馬した医師の松本尚氏(59)は接戦が予想されたが、結果的に10万票以上を獲得して他候補を突き放した。
6区の渡辺博道氏(71)も、当初は立民前県連代表の生方幸夫氏(74)との一騎打ちが予想されたが、公示直前に判明した生方氏の舌禍で終始、有利に選挙戦を進めた。
一方、1区の門山宏哲氏(57)、8区の桜田義孝氏(71)、9区の秋本真利氏(46)は選挙区で敗れたが比例で復活。これに対し、4区の木村哲也氏(52)は比例復活できず、選挙区で出馬した13人のうち唯一の落選となった。
立民は1、4、8、9区で勝ち、4区のみだった改選前よりも増加した。1区の田嶋要氏(60)、4区の野田佳彦氏(64)、8区の新人、本庄知史氏(47)は危なげない戦いを見せた。9区の奥野総一郎氏(57)は秋本氏に競り勝った。選挙区で敗北した候補者のうち、10区の谷田川元氏(58)だけが比例で復活当選した。
このほか、6区で出馬した日本維新の会新人の藤巻健太氏(38)と、11区のれいわ新選組新人、多ケ谷亮氏(52)は比例復活で初当選を果たした。(小野晋史)