「4度目の正直」で立民幹部から議席奪取 静岡6区

街頭で当選を報告する勝俣孝明氏=1日午前、JR沼津駅前(岡田浩明撮影)
街頭で当選を報告する勝俣孝明氏=1日午前、JR沼津駅前(岡田浩明撮影)

「4度目の正直」で野党の牙城を崩し、つかんだ悲願の選挙区初勝利だった。静岡6区の自民党、勝俣孝明氏は一夜明けた1日朝、〝いつもの場所〟から4期目をスタートさせた。「おはようございます。気持ちを新たに皆さんの負託をしっかりと国政に反映したい」。JR沼津駅南口の一角はこの11年間、毎週欠かさず、通勤客らに政策を訴えた場所だ。

8回連続当選していた立憲民主党幹事長代行、渡辺周氏の壁は厚かった。盤石な支持基盤は「渡辺王国」ともいわれ、前回選は631票差で涙をのんだ。悔しさを糧に議席を奪取した理由について「(地元回りなど)コツコツと積み重ねた結果。選挙は一朝一夕で当選できない」と語る。

一方、選挙区で敗北した渡辺氏は、比例復活で9選を果たした。「地域活動を含めてすべて私の力不足」と頭を下げた。「(全国的に)与野党ともにベテラン議員が落選した。飽きられているのかもしれない。当選回数を重ねている人よりもフレッシュな人を求めるという背景があったのか分析したい」とも語った。

陣営幹部は敗因について、後援会の高齢化で活動量が減った上、共産党を含む野党共闘が思うように機能しなかった側面も挙げる。実際、共産候補が出馬していた前回選よりも得票を減らしている。

背景には、支援を受ける連合静岡の共産への根強い抵抗感があるとみられ、陣営の選対本部長を務めた立民の曳田卓県連幹事長は「県内事情を考えると共闘はまだ難しい」と指摘し、「政権交代を目指すのが第一義。熟議しながら進めたい」と慎重に言葉を選んだ。