「薄れる北方領土への関心」 衆院選で露メディア

【モスクワ=小野田雄一】10月31日に行われた衆院選の結果を露メディアも速報した。事実関係の報道が中心で、停滞している日露平和条約交渉への言及はほとんど見られなかった。

タス通信は、自民党と公明党の与党側が苦戦の予想を覆し、過半数を確保したと速報。自民党の甘利明幹事長が小選挙区で落選したとも伝え、「岸田文雄首相は幹事長を交代させざるを得ない」と観測した。各新聞も与党側勝利を伝えた。

一方、日露平和条約交渉について、国営ロシア通信は「ロシアに北方領土を返す気はない」などとする日本のインターネット上の書き込みを引用。「領土問題への日本社会の関心は薄れつつある」などとした。

露専門家の間では、北方領土の帰属をめぐる両国の立場が根本的に違うことから、衆院選後も平和条約交渉に目立った進展はありえないとの見方が支配的だ。