立民・源馬氏に「風」 静岡8区で自民ベテラン破る

選挙区当選から一夜明け、街頭であいさつをする源馬謙太郎氏=1日、浜松市内(田中万紀撮影)
選挙区当選から一夜明け、街頭であいさつをする源馬謙太郎氏=1日、浜松市内(田中万紀撮影)

元文部科学相で自民党役員も歴任した塩谷立氏との一騎打ちで、静岡8区の議席を初めて奪った立憲民主党の源馬謙太郎氏。1日朝、浜松市中区の駅前で、選挙中の自転車遊説でも耳にかけていたハンズフリーマイクで「市民の声を国会に届けていきます」と、選挙区を託された2期目の決意を語った。

前夜は接戦予想を覆し、午後8時の投票終了直後に早々と「当選確実」の報が流れる快勝だった。陣営関係者も「こんなに早くいい結果が出るとは想像もしなかった」と、野党一本化と世代交代の「風」の相乗効果を感じていた。

過去3連敗中だったが次第に差を詰めて、前回は初めて比例で復活。さらに今回は公示直前の共産の擁立見送りを受け、非自民票の唯一の受け皿となる好機を得た。

「1対1になって戦いやすくなった」(源馬氏)なかで、71歳の塩谷氏を意識し「働き盛り世代に政治を任せてほしい」と世代交代、自公政権からの転換を主張。10月24日の参院静岡選挙区補欠選挙では、浜松市出身で同じ40代の山崎真之輔氏が自民候補に競り勝っており、浜松で強まった「追い風」に乗った。

一方の塩谷氏。比例復活での10回目の当選を受け1日、「みなさんに引き上げていただけた」と前を向いたものの、「昨日は地獄に突き落とされたような思いでいた」とも振り返り、ダメージは大きい。

源馬氏猛追が公示前から伝えられた中、文科相や党役員歴任の実績、農業振興策など地元への長年の貢献を前面に押し出し、岸田文雄首相(自民党総裁)の応援も得た。だが県内候補者で最年長、最多当選回数で、〝ベテラン〟強調が逆効果だった可能性もある。

自民県連幹部は「年齢などいろいろな風が吹いた。参院補選と絡めて報道されたのも要因」と話した。