ダイハツ工業は1日、小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「ロッキー」を大幅改良して発売した。エンジンとモーターを組み合わせたシステムの搭載モデルを追加し、約10年ぶりにハイブリッド車(HV)市場に再参入した。優れた加速と低燃費を両立したといい、主力車種の販売に弾みをつける。
OEM(相手先ブランドによる生産)供給により、トヨタ自動車が販売している「ライズ」にもHVモデルを追加する。
HVシステムは、1・2リットルのエンジンを発電専用とし、モーターだけで走行する。日産自動車の「e―POWER」も同様の技術を用いる。ダイハツの担当者はオンライン記者会見で「HVを速やかに軽自動車に展開し、将来の電気自動車開発にもつなげる」と述べた。
ロッキーは月間2千台の販売を目指し、うち700台をHVとする計画。希望小売価格はHVモデルが211万6千円から。