京王線刃物男 煙と炎…車内パニックに

事件のあった京王線で、車内を走って逃げる乗客。炎が上がっていた =31日夜、東京都調布市の国領駅(乗客提供)
事件のあった京王線で、車内を走って逃げる乗客。炎が上がっていた =31日夜、東京都調布市の国領駅(乗客提供)

《燃えてる》《早く開けて!》―。東京都調布市の京王線国領駅付近を走行中の特急電車内で31日夜、男(24)が乗客を切りつけ、液体をまいた事件。車内にいた多くの乗客はパニック状態に陥った。車内にいた乗客とみられるアカウントのツイッターには、当時の緊迫した動画などが複数、投稿された。

捜査車両や救急隊員が次々と集まり騒然となった国領駅前。事件のあった電車に乗っていたという山梨県上野原市の会社員、木村俊介さん(32)は、「5~6人の乗客が逃げてきて異変に気づいた。『ボン』という音がして煙が充満し始めて後ろの車両の連結部あたりから火も見えた。何が起きたのか分からなかった」と話した。

投稿された動画には、液体がまかれたとみられる車両から一斉に多くの乗客たちが隣の車両に走って避難し、助けを求める女性らの泣き叫ぶ声や悲鳴であふれていた。車内は逃げる乗客たちですし詰め状態となり、転倒する人や、不安げに様子をうかがう人の姿も映し出されていた。

ほどなくして、乗客らが逃げてきた車両の奥で急激に火の手が上がり、煙が充満。国領駅で電車が停車すると、ドアが開く前に次々と乗客たちが窓からホームドアを乗り越えて、脱出する様子も映されていた。乗客は互いに手を取って助け合いながら、ホームに降りて避難していた。

別の動画では、警察官に男が身柄を確保されたとみられる様子を撮影した動画も投稿された。

ツイッター上では《異臭がする》《人を燃やした人がいた》《意識不明の人がいる》などの投稿があった。

電車内の事件をめぐっては、今年8月にも東京・世田谷を走行中の小田急線車内で、男が刃物を振り回すなどして乗客10人が重軽傷を負う事件も起きている。

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