エフフォーリア、ダービーの悔しさ糧に 天皇賞・秋

11R・天皇賞(秋)は1着・5番エフフォーリア=東京競馬場(岡田亮二撮影)
11R・天皇賞(秋)は1着・5番エフフォーリア=東京競馬場(岡田亮二撮影)

最後の直線、エフフォーリアは前を行くグランアレグリアをかわして先頭に立つと、最後はもう余裕のゴール。横山武史騎手は右手を高々と挙げ、勝利をアピールした。「よっしゃーと雄たけびを挙げたら、ファンが応えてくれて。涙が出てきた」。デビュー5年目、22歳にして人生初めてのうれし泣きだった。

涙の理由は5カ月前にあった。無敗でクラシック戦線の皐月賞を制して臨んだ5月のダービー。1番人気の重圧からか一度は抜け出すも、鼻差で2着に沈んだ。悔しさが尽きない敗戦だった。

「あまり思い出したくない。でも、これを糧にしてきょうの結果がある。うれし涙はその反動」と横山武騎手。厩舎(きゅうしゃ)が一丸となって調整に励み、「体つきも筋肉質になってパワーもついた」(鹿戸雄一調教師)ことも勝利につながった。

4歳馬のコントレイル、5歳馬グランアレグリアと上の世代の強豪を打ち破った。天皇賞・秋で3歳馬の勝利は19年ぶり。喜びにあふれるが、ここが終着点ではない。底知れない実力を持つエフフォーリア。次の目標は有馬記念(12月26日、中山競馬場)の制覇だ。(佐竹修仁)