維新守島氏が初の議席獲得、自民牙城崩す 大阪2区

両手を上げて拍手に応える守島正氏=31日午後、大阪市阿倍野区(恵守乾撮影)
両手を上げて拍手に応える守島正氏=31日午後、大阪市阿倍野区(恵守乾撮影)

大阪2区(大阪市生野区、阿倍野区など)は、国政初挑戦となった維新新人の守島正氏(40)が自民前職の左藤章氏(70)らを破り、当選を決めた。大阪市内では、維新が過去3度の衆院選で唯一取りこぼしていた選挙区。長年にわたる自民の〝牙城〟を切り崩した。

大阪市阿倍野区の守島氏の陣営事務所。午後8時過ぎに早々と当選確実が報じられ、守島氏は支援者を前に「維新がとったことがない大阪2区で必ず勝つことが、僕自身の大きな目的だった。本当にうれしく思っています」と満面の笑みを浮かべた。

2区は中選挙区(旧大阪6区)時代から左藤家の強固な地盤だった。衆院議員当選10回で郵政相や法相を歴任した義父の恵(めぐむ)氏から章氏へと継承され、政権交代を許した平成21年こそ当時の民主党候補に敗れたが、維新に議席を譲ることはなかった。

今回、その壁を破った守島氏は元大阪市議で、吉村洋文副代表とは、23年の市議初当選同期に当たる。当時は「勢いがあり、吉村氏より目立っていた」(松井一郎代表)と評され、現在も地域政党「大阪維新の会」の政調会長職を務めるなど政策に明るい。

市議としては2区に含まれない東淀川区の選出。府市両議会で維新と事実上の協力関係にある公明党候補との競合を避けるために、今回は地縁のないエリアでの立候補となった。

知名度不足が懸念されたが、守島氏は「大阪に『維新あり』を見せるために、あえて2区を選んだ」。陣営の士気は高く、自民時代に左藤一族を支えてきた現在は維新の地元選出府議を選対本部長に据え、自民追撃の態勢を整えて臨んだ。

松井、吉村両氏も「重点区」と位置付け、公示以降それぞれ複数回選挙区に入り、支持を呼びかけた。

一方、小選挙区で敗れた左藤氏は午後9時半ごろ、阿倍野区の選挙事務所で「本当に申し訳ない結果になり、深くおわび申し上げたい」と支援者に頭を下げた。