市電M101がラストラン 札幌、デビューから60年

引退の日を迎えた札幌市電の「M101」(手前)=31日午後、札幌市中央区
引退の日を迎えた札幌市電の「M101」(手前)=31日午後、札幌市中央区

60年前にデビューし、深緑とベージュのレトロな外観が長く市民に親しまれてきた札幌市の路面電車で1両しかない「M101」が老朽化のため、31日に引退の日を迎えた。

市交通事業振興公社によると、M101は高度経済成長期の1961年に登場。通勤ラッシュを緩和するため、別の車両を引いた2両編成で走り、その姿から「親子電車」の愛称も付いた。

近年は単独で走行していたが、車体の傷みが激しくなっていた。引退後は市内の交通資料館で保存・展示される。

引退の日を迎えた札幌市電の「M101」=31日午後、札幌市中央区
引退の日を迎えた札幌市電の「M101」=31日午後、札幌市中央区

30日に乗用車と衝突する事故があり、修理と試運転のため、31日は当初午前7時からだった運行開始が午後1時ごろからと繰り下げになった。

同市中央区の元教員小林守さん(65)は「きれいな新型とは違った、風情のある塗装が魅力で思い出深い車両。寂しくなる」と引退を惜しんだ。