50代でも現役宣言のスキージャンプ葛西 北京五輪絶望的も「やめる気ない」

ラージヒル男子で2回目を終え、笑顔を見せる葛西紀明=大倉山
ラージヒル男子で2回目を終え、笑顔を見せる葛西紀明=大倉山

来年2月の北京冬季五輪開幕まで100日を切り、ノルディックスキー男子ジャンプの葛西紀明(土屋ホーム)は前人未到の9大会連続五輪出場が絶望的となった。2018年平昌五輪後に陥った不振から脱却できず、五輪選考に関わる今季序盤のワールドカップ(W杯)の遠征メンバー入りを逃したためだ。来年50歳を迎えるジャンプ界のレジェンドは「行けるところまでいく」とこの先も五輪出場へ挑戦を続ける覚悟だ。

ラージヒル男子で22位だった葛西紀明の2回目=大倉山
ラージヒル男子で22位だった葛西紀明の2回目=大倉山

逆転での北京五輪出場へ、重要な一戦となった10月24日の全日本選手権ラージヒル。葛西は2回続けてK点(123メートル)に届かない不本意な飛躍となり、22位に沈んだ。「風次第でいい記録が出ると思っていたが…」。優勝すれば、今季序盤のW杯遠征メンバーに入れる可能性があったが、試合後に発表されたメンバーに名前はなかった。

北京五輪代表は原則遠征メンバーの中から選ばれ、来年1月6日のW杯終了時点での個人総合上位5人となる見通し。今後葛西にW杯出場権が回ってくるとすれば、遠征メンバーに故障者が相次いだ場合などしかなく、五輪切符獲得はほぼ消滅した。それでも、全日本選手権を終えた後も悲壮感はなかった。「やめる気は毛頭ない。9大会連続がダメだったとしても、次の(26年冬季五輪が開催される)イタリア、そして札幌が(30年冬季五輪を)招致しているので、そこまで行ければと思っている」

国内外から「レジェンド」と呼ばれるにふさわしい実績を残してきた49歳。五輪には、1992年アルベールビル五輪から、冬季大会史上最多の8大会連続出場。W杯は個人最多の569試合出場や、42歳176日での最年長優勝などの記録を打ち立ててきた。ただ、平昌五輪以降、ジャンプの精彩を欠き、昨季は26季ぶりにW杯に出場できなかった。