国民・西岡秀子氏が再選 長崎1区、安倍氏元秘書ら下す

当選確実の一報を受け、支持者とグータッチを交わす西岡秀子氏(左)=長崎市
当選確実の一報を受け、支持者とグータッチを交わす西岡秀子氏(左)=長崎市

長崎1区は、国民民主党前職の西岡秀子氏(57)が自民党新人の初村滝一郎氏(42)ら2候補を退け、2選を果たした。結党以来の党勢退潮傾向に歯止めがかからず、今回も全国的に苦戦した国民にとって、前職の議席を守れたことは来夏の参院選に向けても一定の意味がある。一方、自民は、政界引退した元職が敗れた前回に続いて県都の選挙区を失った。

「政治の流れを変え、長崎県が直面する課題を解決するというお約束に全力で取り組んでいく」

31日夜、当選確実の一報を受け事務所に入った西岡氏は支持者にこう語った。

西岡氏は、祖父の元県知事、竹次郎氏や父の元参院議長、武夫氏から受け継いだ「西岡党」とも呼ばれる強固な支持層を中心に終始優位に戦いを進めた。さらに国民の玉木雄一郎代表ら党幹部が相次ぎ来県し、民間労組を中心とした組織固めと、無党派層への票の掘り起こしを進めた。

これに対し、初村氏は安倍晋三元首相の秘書を長年務めた経歴をもとに、霞が関や永田町の豊富な人脈を生かせる「即戦力」をアピールした。ただ、初村氏が党長崎県連の候補者公募で選ばれたのは今年7月で、地元での活動のスタートが遅れた。知名度の低さが響き、選挙戦では安倍氏をはじめ多くの応援を受け挽回を図ったが及ばなかった。

共産は新人の安江綾子氏(44)の擁立を取り下げず、自公連立政権への批判票の取り込みを狙ったが、西岡、初村両氏の争いの中で埋没した。